はじめてのKotlin入門
第2回 Kotlinのブロックを知ろう

Kotlinを書く時のルール、まずは「ブロック」を覚えよう!

みなさん、こんにちは。

これを書いているのは年末だったりしますが、 数年前からEdyで払えるお賽銭箱などが登場して話題になりました。
そのうちオンライン初詣とかも誕生しないかなぁ、なんてぼんやり考えています。

その次はオンライン披露宴とオンライン葬儀、そうなってくるとナチュラルヒッキーな僕としてはワクワクしかありません。

さて、今日は「はじめてのKotlin入門」の第2回です。

おさらい

前回では Kotlinの概要や特徴をお話しましたね。

今回からは実際にKotlinでのプログラムの書き方を学習していきましょう。

Kotlinの勉強環境

それではこれから勉強を始めるにあたって、Kotlinの開発環境の準備をしましょう!

・・・と、言いたいところなのですが、実はKotlinの場合はその必要がありません。

Kotlinを開発したJetBrains社が、「Kotlin Playground」というサービスを公開してくれています。

ブラウザで「Kotlin Playground」を開いて、Kotlinのコードを入力して、 「▶」ボタンをクリックするだけで実行結果が表示される、超かんたん新設設計です。

勉強を始めるために開発環境の準備が必要ないのはうれしいですね。
本講座でも「Kotlin Playground」を使って学習を進めていきたいと思います。

サンプルプログラムを見る

Kotlin Playground」をブラウザで開くと、このようなプログラムがサンプルで表示されていると思います。

    /**
    * You can edit, run, and share this code. 
    * play.kotlinlang.org 
    */

    fun main() {
        println("Hello, world!!!")
    }

いろいろ英語の単語みたいな、でもちょっと英単語とは違うかも、みたいなのが書いてありますね。

まずはこのサンプルプログラムを見ながら、Kotlinの基本をお話していきます。
今回おぼえていただくのはこれ、

    /**
    * You can edit, run, and share this code. 
    * play.kotlinlang.org 
    */

    fun main() {
        println("Hello, world!!!")
    }

{}です!(ちなみに、波かっこと呼ぶみたいです)

波かっこは範囲を表す

この波かっこ、直前に書かれた内容の範囲を表します。

今回のサンプルプログラムの場合は、
fun main()
の範囲が下の黄色い部分、ということです。

    /**
    * You can edit, run, and share this code. 
    * play.kotlinlang.org 
    */

    fun main() {
        println("Hello, world!!!")
    }

そして、この波かっこで囲まれた範囲のことを「ブロック」と専門用語では呼びます。

ブロック(block)という英単語は「かたまり」の意味です。 波かっこで囲まれた範囲のことを、ひとつのかたまりとして捉えているわけですね。

ブロックの感覚をつかもう

サンプルプログラムの例だけでは、少しピンときづらいかもしれませんね。

ブロックのイメージをつかんでもらうために、下の例を作ってみました。

あくまでブロックのイメージをつかむための例で、これはプログラムでもなんでもありません。

神戸市立垂水中学校
{
    1年生
    {
        1-1組
        {
            佐藤
        }
    }
    2年生
    {
        2-1組
        {
            高宮
        }
        2-2組
        {
            鈴木
            石田
        }
        2-3組
        {
            神田
        }
    }
    3年生
    {
        3-1組 
        {
            山田
            田中
        }
        3-2組 
        {
            丸吉
            横山
        }
    }
}

はい、あらたまの母校で御座います。

神戸市立垂水中学校には1年から3年までの学年があり、 その各学年にはクラスがあり、クラスの中には生徒がいる、ということをブロックを使って表しています。

例えば、この中で「神戸市立垂水中学校」のブロックは。。

神戸市立垂水中学校
{
    1年生
    {
        1-1組
        {
            佐藤
        }
    }
    2年生
    {
        2-1組
        {
            高宮
        }
        2-2組
        {
            鈴木
            石田
        }
    }
    3年生
    {
        3-1組 
        {
            山田
            田中
        }
        3-2組 
        {
            丸吉
            横山
        }
    }
}

ですね。1年生~3年生まですべてがブロックに含まれます。

では「3年生」のブロックは。。

神戸市立垂水中学校
{
    1年生
    {
        1-1組
        {
            佐藤
        }
    }
    2年生
    {
        2-1組
        {
            高宮
        }
        2-2組
        {
            鈴木
            石田
        }
    }
    3年生
    {
        3-1組
        {
            山田
            田中
        }
        3-2組 
        {
            丸吉
            横山
        }
    }
}

ですね。3学年のなかには3-1組と3-2組が含まれます。

では「2-2組」のブロックは。。

神戸市立垂水中学校
{
    1年生
    {
        1-1組
        {
            佐藤
        }
    }
    2年生
    {
        2-1組
        {
            高宮
        }
        2-2組
        {
            鈴木
            石田
        }
    }
    3年生
    {
        3-1組 
        {
            山田
            田中
        }
        3-2組 
        {
            丸吉
            横山
        }
    }
}

ですね。

このように、直前に書かれたラベルの範囲を表すもの、それがブロックなのです。 同級生だった丸吉くんは元気にしているかなぁ。

今回はここまでです!

何となくブロックの感覚はつかめましたか?

次回はこれをふまえて、実際にプログラムを開発していきたいと思います!

次回へ続く。

>> 続きの記事
【はじめてのKotlin入門】第3回 『fun』の意味を知る