はじめてのPython入門
第4回 命令への値の渡しかた

「引数」はヒキスウって読むよ

みなさん、こんにちは!

漫画よりアニメ派。銀魂の最終回のネタバレを間違って見てしまわないように、片目を閉じてTwitterをしているあらたまです。

さて今日は「はじめてのPython入門」の第4回目です。

おさらい

前回の「第3回 Pythonプログラミング、はじめの一歩」 では、開発環境「IDLE」の使いかたを見ていきながら、文字を表示する命令「print」を呼び出してみましたね。

今日はこの「print」命令についてもう少し詳しくみていきましょう!

改行で命令を区切る

さてここで一度、前回書いたプログラムをもういちど見てみましょう。

print("Hello World")
print("これからPythonを")
print("学習していきますよ")

実行結果 プログラムの実行結果画面

まず最初に気が付くのは1行につき1つ、print命令が書かれているという点ですよね。 Pythonでは行を改行することで命令の区切りを表します。

そしてそれらの行は上から順に1行ずつ順番に実行されます。 順番に実行されるのを表した図

カッコの中に書くもの

次に気になるのはprint命令の後ろにくっついているカッコ。
その中に、表示させる文字列が書かれているのがわかりますね。

カッコの中にはあなたが命令に「渡したい値」を書きます。

そして渡された値をどのように使うかは命令によって違っていて、 print命令の場合は渡された値を画面に表示する、という動きをします。

このカッコの中に書く「渡す値」。 これを専門用語では「引数(ひきすう)」って呼びます。

引数ってなんだろう?

引数(ひきすう)、聞きなれない変な言葉ですよね。

引数は「引く数」ではありません、「引き渡す数」です。命令に引き渡す数。

引き渡す「数」とはなっていますが、数値だけでなく文字列など他にもさまざまな種類の値が渡せます。

引き渡す「数」となっているのは、大昔にコンピューターが数値ぐらいしかあつかえなかった頃の呼びかたのなごりではないかな、と思います。

まとめると、()の中には命令に引き渡したい値を書く。 それを専門用語では引数と呼ぶ、ということですね。

「"」について

あと気になるのは文字列が"で囲まれているところですよね。

この「"」、呼び名はダブルクォーテーションといいます。

ではダブルクォーテーション、いったい何者なのでしょう?

実はこれ、英語において日本語でのカギカッコに近い役割を持つものです。下の英語の例文を見てみてください。

"What's yours is mine and what's mine is own." he said.

(日本語訳)「お前のものは俺のもの、俺のものは俺のもの。」と彼は言った。

彼が言ったセリフがが「"」で囲まれていますね。 日本語訳と見比べてみると、カギかっこと同じような役割をしていることがわかると思います。

ですので、プログラム中で

"学習していきますよ"

と書かれているのは英語を使う人にとって、感覚的には

「学習していきますよ」

と書かれている感覚に近い、ということですね。

なぜ文字列は囲む必要があるの?

ではなぜそのように「"」で囲んで書かなければいけないのでしょう? この必要性について知るには、「変数」というものを先に理解する必要があります。

ですので、それについては後日「変数」を学習するときにあらためてご説明しますね。

いまは「引数に文字列を渡すときは"で囲まなきゃいけないルールがある」ぐらいに捉えておけば大丈夫ですよっ。

今回はここまでです!

改行で命令を区切る、命令に渡す値「引数」、ダブルクォーテーションはカギカッコに似ている、いかがでしたか?

次回は「コメント」というものについてお話したいと思います。

次回へ続く。

>> 続きの記事
【はじめてのPython入門】第5回 プログラムにコメントを入れよう