算数の「=」と、Pythonの「=」の違いって何だろう?
こんにちは!
「人間に年齢なんて関係ない、年下年上に関わらずいつも敬意を持って接しよう!」と思い、
この前は5歳の少年に敬語で丁寧に話しかけ、相手にものすごく戸惑われていたあらたまです。
さて今日は「はじめてのPython入門」の第7回目です。
おさらい
前回の「第6回 ヘンスウってなんだ?」では 変わる数「変数」の用意のしかたを学習しましたね。
hensu = 100
今日はこの用意した変数を使ってみたいと思います。
「IDLE」を起動して準備してくださいね。
IDLEの準備
「File」メニューの「New File」で新しいプログラム入力画面を開きます。
開かれた画面の「File」メニューの「Save」で作成するプログラムのファイル名と、保存する場所を指定して…
準備完了です!
変数の中身を表示する
まずは変数の中に入っている値を表示してみましょう。
次のように書いてみてください。
hensu = 10
print("変数の中の値を表示します")
print(hensu)
そして「Run」メニューの「Run Module」をクリックします。
もしも下のようなダイアログが表示されたときは「OK」をクリックしてください。
※プログラムファイルの変更内容を上書き保存するかの確認です。
ポイントは「hensu」と表示されたのではなく、「10」と表示されたというところです。
print命令の引数に変数を渡してあげると、変数の中身が表示されるのですね。
中身を変えてみよう
変数は「変わる数」でしたね。では、変数の中身を変えてみましょう。
次のように書いてみてください。
hensu = 10
print("変数の中の値を表示します")
print(hensu)
hensu = 20
print(hensu)
変数の中身がちゃんと書き換わっている、ということですね。
Pythonでの「=」
さて、こうしてみると
hensu = 10
hensu = 20
の「=(イコール)」記号。
なんだか学校の算数で習った「=」とは少し違う、不思議な使いかたですよね。
算数では「=」は左と右が同じということを表すと習いました。
でも「hensu = 20」のところで、「hensu」にはさっきまで「10」 が入っていたはずなので、明らかに左と右が違いますよね。
これは単純にPythonでの「=」と算数の「=」は意味が違うからです。見た目は一緒だけど、まったく別物。
Pythonで「=」は「右のものを左にいれる」を表します。
hensu = 10
は、「hensu」に「10」を入れる。という意味になるわけですね。
最初は少し混乱するかもですがすぐ慣れますので、 算数の「=」とPythonの「=」は見た目は一緒だけどまったく別物、 ということを覚えてくださいね。
変数を計算に使う
変数を画面に表示することはできました。 次は変数を使って計算をしてみましょう。
下のように書いてみてください。
hensuA = 5
hensuB = 10
print("変数の中の値を表示します")
print(hensuA)
print(hensuB)
hensuB = hensuA + 30
print("計算した結果を表示します")
print(hensuA)
print(hensuB)
「5」「10」と表示されたあと、「5」「35」と表示されました!
「hensuB」の中に「hensuA」と「30」を加えた数値が入ったことが確認できますね。
ここでも「=」が右のもの(右の計算結果)を左に入れる、という動きになっていることがわかります。
計算に自分自身をつかう
ここまで理解できてくると、下のようなちょっと不思議な書き方も わかるようになっているのではないでしょうか。
hensu = 1
print(hensu)
hensu = hensu + 1
print(hensu)
これまでの算数の「=」、右と左が同じという考え方だと意味不明な書き方ですよね。
だって、「hensu」と「hensu + 1」が等しいわけないですもんね。
だけどあくまでPythonの「=」は、右のものを左へ入れる。
「hensu」に「1」を足したものを「hensu」に入れる、です。
今回はここまでです!
数値を入れた変数の使いかた、いかがでしたか?
次回は文字列を入れた変数のつかいかたを見ていきたいと思います!
次回へ続く